第5章 変革期

2004

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2023

第4節 企業体質のさらなる強化とグループの再編

6 M&Aの実施

2018(平成30)年4月に策定された「“Design100”プロジェクトPhase-Ⅱ」では、重点施策として「ビル管理事業の強化・拡大」が掲げられたが、商船三井興産では以前から積極的にM&Aを実施していた。

  • 丹新ビルサービスによる消防設備点検

1986(昭和61)年に設立された丹新ビルサービスは、消防設備点検業に加え、空調設備管理業を開始し、機械警備業や電気保安管理業も受託していたが、2013年に商船三井興産の100%子会社となり、ダイビルグループの一員となった。

1967年5月に設立された総合ビル管理業の西日本綜合設備は、2016年11月、商船三井興産の100%子会社となり、ダイビルグループの一員となった。同社M&Aの狙いは、設備メンテナンス業務のグループ内製化によるコスト競争力の向上、提案型営業の強化、商圏の拡大、人材の相互補完を図り、グループ全体の収益力の向上を図ることであった。

1993年7月に設立された空調設備や衛生設備、電気設備などの自動制御機器の設計・施工、メンテナンスを行うノワテックは2020(令和2)年8月、商船三井興産の100%子会社となり、ダイビルグループの一員となった。自動制御工事および電気工事分野において高い技術力を有する同社は総合ビル管理会社にとって大きなシナジー効果と利益貢献をもたらすと判断した。