第2節　拡大する事業

10　商業施設への挑戦

物件概要	BiTO AKIBA PLAZA
所在地	東京都千代田区外神田1-18-18
竣工年月	2005（平成17）年3月
構造	鉄骨造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造
規模	地上9階、地下1階
敷地面積	401m2（122坪）
延床面積	3,201m2（968坪）

BiTO AKIBA

2015（平成27）年2月、秋葉原駅付近土地区画整理事業内の「保留地」（469.18m²）を落札した。当社は2005年に「秋葉原ダイビル」を完工し、2010年には隣接する「秋葉原ダイビル・駅前プラザ（商業ビル）」を取得していた。本保留地は秋葉原ダイビルに隣接し、また秋葉原ダイビル・駅前プラザとも同街区であるため、長期的に保有資産の価値向上につながることを期待しての落札だった。さらに2015年12月に東側に隣接する53.05m²、2016年9月には同じく東に隣接する秋葉原駅前ビル55.14m²を取得した。

2017年11月、日建設計の設計・監理と鹿島建設の施工により地上11階、地下2階の秋葉原プロジェクトの建設を開始し、2019（令和元）年7月に完工、同年11月に「BiTO AKIBA」としてグランドオープンを迎えた。ブランド名となったBiTOは「美しい都＝BiTO」と「ビルに集う人々=BiTO」の意味が込められていた。中期経営計画「“Design100”プロジェクトPhase-Ⅱ」（2018～2022年度）で当社初の自社開発の商業ビルとなった。

電気街やサブカルチャー関連店が並ぶエリアと、駅前を中心とした再開発が進むエリアという個性の異なるエリアの結節点に位置し、両エリアを行き交う人々を引き寄せ、賑わいを創出するビルを目指した。特徴的なのはその外観であり、江戸時代の工芸品である「ガラスの重箱」をモチーフとし、伝統的でいて華やかさと活気を演出した。

物件概要	BiTO AKIBA
所在地	東京都千代田区外神田1-18-19
竣工年月	2019（令和元）年7月
構造	鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造
規模	地上11階、地下2階
敷地面積	577m2（175坪）
延床面積	4,948m2（1,497坪）

日本橋三丁目ビル（商業ビル）

2018（平成30）年7月、東京・日本橋にある鉄筋コンクリート造・地上7階、地下2階の規模を持つ日本橋NKビルを日伸海運ホールディングスから取得した。本物件は東京駅から徒歩4分、地下鉄日本橋駅から徒歩3分と交通の便が良く、東京駅前の商業エリア内に位置する好ロケーションであり、同ビルの取得後は「日本橋三丁目ビル」と名称を改めた。

物件概要	日本橋三丁目ビル
所在地	東京都中央区日本橋3-2-17
竣工年月	1989（平成元）年3月
構造	鉄骨鉄筋コンクリート造
規模	地上7階、地下2階
敷地面積	371m2（112坪）
延床面積	2,305m2（697坪）

梅田イーマ

2021（令和3）年10月、大阪の中心地である梅田一丁目に位置する商業ビルである梅田イーマの一部持分に関わる信託受益権の取得を予定していたSPCに対しエクイティ出資を行った。同信託受益権の持分は本物件の土地部分の64.4％、建物部分の61％である。

同ビルはJR大阪駅、大阪メトロ梅田駅に地下街経由で直結しており、希少性がきわめて高く、隣地の大阪ツインタワーズ・サウスの開発によって整備されたデッキにより利便性はさらに高まっていた。オフィスビルを中心としつつも商業ビルの拡充を進めている当社にとって、ポートフォリオのさらなる展開を図る上で競争力の高い本出資は好都合と判断された。

本件は当社初となるTK-GKスキーム（匿名組合と合同会社による投資スキーム）への出資となった。

物件概要	梅田イーマ
所在地	大阪市北区梅田1-12-6
竣工年月	2002（平成14）年5月
構造	鉄骨造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造
規模	地上14階、地下3階
敷地面積	2,443m2（739坪）
延床面積	25,234m2（7,633坪）